●VLF
       電離層の影響をあまり受けないとされています。波長が長いため、かなり長距離まで
      直接電波が届きます。
      ●LF(長波)
       あまりよく判っていないようなのですが、電離層D層の影響を受けるようです。
       VLF同様、かなり長距離まで直接電波が届きます。
       ロシアや東ヨーロッパの一部で、長波AM放送が行われている他、航空無線標識に活用されています。
      ●MF(中波)
       電離層E層の影響を受けます。
       中波AMラジオ放送が世界中の国で行われていて、使う周波数帯は、まさにこの周波数帯です。
       日中は札幌で東京のラジオ局はなかなか聞けませんが、夜になると聞こえるようになります。
       これは、電離層E層が夜間だけ現れ、この電離層が中波帯の電波を上空で地上に向けて反射してくれるからです。
      ●HF(短波)
       電離層F層の影響を受けます。
       短波帯は、周波数の低いほう(3〜4MHz)と、周波数の高いほう(22MHz以上)では性質が異なり、周波数の低いほうは中波帯、周波数の高いほうはVHFに性質が似てきます。
       最も遠方まで届き、世界中で短波AMラジオ放送が、国際放送として行われています。
       また、太陽活動の影響をもろに受ける周波数帯でもあります。
      ●VHF以上
       FM放送やTV放送はVHF以上の周波数帯を使用します。
       直進性が強く、電波が上空で反射して地上に戻ることが無いため、普段は直接電波が届く範囲しか受信出来ません。
       地球が丸いためにこうなる訳で、東京のTV放送が札幌や福岡で直接見ることが出来ないのはこのような理由があるわけです。
       ただ、突発的に上空で電波を反射する条件が整うことがあり、この時は近隣諸国のFM放送やTV放送を受信することや、交信をすることができます。
  (
VHF-DXのページ参照。)