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(株)秋月電子通商で販売されている電波時計キットの受信ノウハウの紹介です。この電波時計を利用した、簡単なユーティリティは、→ ここ です。
弊社では以前、この電波時計キットを、内部で使うサーバマシンの時刻校正に利用していました。
なにしろ、電波が相手ですので、電波が上手く受信できない限り、使い物になりません。弊社の昔の事務所の環境は、周囲が4階建て、5階建て以上のやや高層の建物が林立している地域の鉄筋コンクリート建造物の1階ですので、電波の状況はあまりよくありません。
しかしながら、ちょっとした工夫でなんとかなっていました。現在はアンテナ部を分離できる改良版が出ていますが、参考資料としてそれを皆様にご紹介しましょう。
電波時計の電波を受けるちょっとしたコツ
電波時計の電波は、長波の40kHz または 60kHz です。これは、「標準電波」とか「時報局」といわれ、多くの放送局がこの電波を受けて時刻を校正しています。前置きがちょっと長かったですが、このページをご覧になっている方は、「40kHz/60kHz の電波をなんとか上手く受信できる方法はあるの?」という悩みを持っておられると思います。
まず、以下のことをチェックしてみましょう。
- 蛍光灯から50cm 以上離れているか
- パソコンのディスプレイ、TVから 50cm 以上離れているか
- 福島県(40kHzの場合)または福岡県(60kHzの場合)の方向にアンテナを向けているか
- 福島県(40kHzの場合)または福岡県(60kHzの場合)の方向に窓があって、窓際に置いてあるか
理論的には「無駄な抵抗」なのですが、やってみると意外に効果がありました。
アンテナの張り方
上の写真のようにバーアンテナの右側に5回ほど 0.7〜0.8mm の撚り線を巻き、片方をアース。次に、もう片方を 0.1μF、耐圧100V以上のマイラコンデンサの片方に接続し、もう片方を、外に高さ2m、長さ10m ほどの逆Lアンテナに接続。
外に張る逆Lアンテナは、送信所のある福島県の方向に指向性を持たせるのがベストでしょう。
また、左側の写真のように、電話線をアンテナにしてみることもやってみましたが、余計にノイズを拾ってしまい、全く使い物にならなかったです。
もう少し高い周波数帯だったら、使えそうですが。。。
アンテナの効果について
アンテナをつけることによって、必ずしも安定して受信できるか、というとそうでもありません。 最も大きな問題点は、ノイズも40kHz/60kHz の電波も受けやすくなる、という点です。
つまり、ノイズが少ないときは受信自体は安定しますが、何らかの要因でノイズが多いとアンテナを外した方が良いこともあります。即ち、最適な対策ではないということをご承知おき下さい。